ハズブロ製、2001年発売のWILLYS JEEP MB 初期型グリル付きです。GI-JOEシリーズから発売された(有りがちな架空の車輌では無く)実車を良くリサーチした非常に完成度が高い仕上がりの商品です。発売され一瞬で売り切れた曰く付きの品物です。車体下部とフロントウィンドシールドに泥跳ね風の汚し塗装が施されています。1940年ドイツ軍のポーランド侵攻でのキューベル・ワーゲンの活躍振りに注目した米陸軍は対抗出来る小型四輪駆動車の開発を各社に指示、それに応じた数社の試作車の中からウィリス・オーバーランド社のWILLYS MAが選ばれた後、改良が加えられ1941年に誕生したのがWILLYS MBでした。また生産数を確保するためフォード社もFORD GPWの名称で同型車を生産し戦中だけでも両社合わせて64万台以上が生産されました。最初の2万5,000台余りは鋼板を溶接したスラットグリルの付いた初期型で今回出品の珍しいタイプです。その後、生産性向上のためフォード社考案の鋼板をプレスしたグリルが採用され生産終了まで継続されました。それが現在でもジープのアイコンになっているあのグリルです。さてハズブロ製のWILLYS MB前期型の仕様ですが①ハンドルと連動してはいませんが前輪が左右に切れます。②フロントウインドシールドが実車通り前方に倒せます。③支持架に搭載された30口径M1919A4ブローニング機関銃と銃弾ベルト(写真7)が付属します。④ボンネットは開閉しませんが車体底面にはエンジン下部のオイルパン、前後のアクスル、トランスファーケース&排気管マフラーなどはしっかりとモールドされており転倒したシーンの演出にも充分耐えうる再現度です(写真4)。米軍兵と組み合わせると凄く見映えが良くなります(写真10)。またプチカスタムとしてラジエーターグリルに黄色のブリッジプレート(写真8&9)を取り付けました。耐久性の落ちた橋梁を通過する際の目安として車重を表示するプレートです。乗員&装備品を含めて2トン以下のMBには"②"の数字が付きます。これだけで1944年6月以降の雰囲気満点です。MB本体のコンディションは良好ですが元箱は少々くたびれており色褪せも有ります。以上を踏まえてご興味がお有りの米陸軍ファンの方に3Nの条件付きで宜しくお願い致します。撮影に使用したフィギュアは付属致しません。